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今回は、「VRゴーグルを購入しようとしたら、一眼タイプと二眼タイプのものがあったのですが何が違うのでしょうか?」という質問に答えたいと思います。
一眼タイプと二眼タイプの特徴的な違い
VR映像の捉え方が違います。
左右の目でそれぞれ異なる映像を見るのか、左右の目で同じ映像を見るのかといった違いがあります。
これにより、視聴者の年齢制限も設けられていますので詳しく説明していきます。
VRとは
VRとはVirtual Reality(バーチャルリアリティ)の略であり、日本語では仮想現実と訳されます。
【VRの定義】
みかけや形は原物そのものではないが、本質的あるいは効果としては現実であり原物であること。
日本バーチャルリアリティ学会
現実ではないけど、限りなく現実に近い体験が得られることをいいます。
VRメリット
VR 等のコンテンツ制作技術活用 ガイドライン 2018によると、
VRのメリットとして以下のことを挙げています。
1.何にも勝る「経験」による理解(教育効果):VR 体験の没入感の高さは、物事の理解を深めるのに役立つ。
2.これまでになく心を揺さぶられる体験(感情・感動):フィクションの世界や物理的に遠く離れた場所でも、実際にその場にいるかの ような臨場感の高い体験が実現する。
3.物理的・時間的制約からの解放(コスト削減):現実で行うにはコストが大きかったり、そもそも物理的に不可能だったりすること も、VR を使えば安価で手軽に実現できる場合がある。
このように多くのメリットがあります。
しかし、健康への影響、移動するや手を動かすなどの外部機器との連携など課題もあります。
健康への影響
健康への影響として考えなければならないのが、VRによる酔いと年齢制限です。
VRによる酔いとは、VRを使用した時の映像酔いのことをさします。
一般に映像シーンの動きが比較的頻繁に含まれる映像を視聴した時に、眩暈や発汗、吐き気などが見られることである。映像酔いの発生機序は明らかになっていないが、感覚不一致説が多くの研究者に受け入れられており、視覚系や前庭系などの空間における一連の身体運動情報が、過去の経験から予期されるものと一致しないことによって、引き起こされるとする考え方である。
氏家弘裕:映像情報メディア学会誌 61,2007
映像酔いの年齢効果については、動揺病での報告から、
2歳以下では酔いの感受性が無いが、2歳から12歳にかけて感受性が高まり、12歳から21歳にかけて感受性が急激に低下し、それ以降の年代で徐々に感受性が低下するとされている。
(Reason, J. T. and Brand, J. J. (1975) Motion Sickness. Academic Press,)
また、性別による影響として、
男性より女性の方が酔いの感受性が高いとの報告が多くなされているが、この差は、過去の経験や社会的な影響によるものであり、生まれながらの特性ではないかもしれない。
経済産業省:平成28年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備.2016
このVRによる酔いを軽減するための方法として、視覚運動の予測情報を提示することや、映像中に動かない注視点(コックピットや枠など)やその代わりとなるもの(鼻など)を提示することで、酔いを軽減できる可能性があります。
もうひとつが年齢制限の問題です。
VR HMD(VR Head Mounted Display:二眼タイプのゴーグル) は擬似的な立体視を行うため、脳の立体視細胞の発育過程等に影響を及ぼすことが懸念されています。
6歳位までの幼児は立体視の発達過程にあり、調節性内斜視など、両眼視が障害されやすい素因のある場合、両眼を分離して見る3D映像の観賞は、注意する必要がある。
総務省 :3Dテレビに関する検討会 最終報告書. 2012
とされています。
また、6歳以上の使用に関しては、
明確な研究は存在せず、Oculus社がOculus RiftとGear VRに関しては13歳以上の年齢制限ソニー・インタラクティブエンターテインメントがPlayStation VRに対象年齢を12歳以上とする等メーカーによる自主的なルールが設定されている。いずれも根拠となる理由は明確にされていない。
経済産業省:平成28年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備.2016
このような報告がされています。
つまり、12歳以下の子どもが二眼タイプのゴーグルを使用してVRを楽しむのは注意が必要であるといえます。
一方で、一眼タイプのゴーグルでは左右の目で同じ映像を見ることになるため使用に関する規定はありません。
一眼タイプのVRゴーグル
一眼タイプのVRゴーグルの特徴としては、左右の目で同じ映像を見るため、VRによる酔いが少ない、小さなお子さんでも使用しやすいことが挙げられます。
しかし、没入感が得られにくい、リアルな感じが薄れる、商品が少ないといったデメリットも存在します。
そのため、一眼タイプは、VR酔いをしやすい方や小さなお子さんに利用する場合に適しています。
二眼タイプのゴーグル
二眼タイプのゴーグルの特徴としては、左右の目で異なる映像を見て、擬似的に立体視を行うため、没入感が得られ、リアルな体験ができることが挙げられます。
しかし、年齢制限があることやVRに酔うことがあることを知っておかなければなりません。
VR酔いが気にならない方や小さなお子さんでなければ二眼タイプの方が良いでしょう。
今回は、「VRゴーグルを購入しようとしたら、一眼タイプと二眼タイプのものがあったのですが何が違うのでしょうか?」に対して、映像の捉え方が異なります。VRによる酔いが気になる場合や小さなお子さんの場合は一眼タイプそうでない場合は二眼タイプを選ぶと良いでしょう。と回答させていただきます。